梅雨の時期の雨対策について
6月に入り本格的な梅雨の季節を迎えました。
屋外で走るサイクリングでは天気に左右されますが、雨が降る日が多いこの時期は特に注意しなければなりません。
気持ちよく走っていたらいきなり雨が降ってくるといった状況も頻繁に起きるので、雨対策を最低限でもやっておきましょう。
今回は梅雨の時期の雨対策についてまとめていきます。
サイクリング中に雨が降ったときの注意点や必要な準備
梅雨の時期は走っている最中に突然雨が降ってくることがよくあります。天気予報などを細かくチェックするのも重要ですし、この時期は常に雨が降ってもいいように準備をしておくといいでしょう。
さらに、雨天時に走る際の注意点についても確認しておきましょう。
レインウェアは上着だけでも携帯しよう
多少の雨なら濡れながらでもそのまま走るという方が多いかもしれませんが、本格的に雨が降ってくる場合にはレインウェアを着た方がいいでしょう。
体が濡れて体温が低下してしまう可能性もありますし、携行しているスマホなどの電子機器が故障する可能性も考えられます。
体を濡らしたくないのであればレインウェアを上下着て、シューズカバーなども用意して完全防備できますが、そこまでは必要ないという場合には上着だけで十分でしょう。
レインウェアを選ぶときは着用時に邪魔にならない「フィット感」と畳んでポケットに入れられる「コンパクトさ」を基準に選んでみてください。
サイクリング用のレインウェアも多く販売されています。
視界が悪くなるのを防ぐ「キャップ」
雨が降ると視界が悪くなって危険度が増します。雨粒が目に入ったり、アイウェアのレンズに付いたりすると前が見えにくくなりますよね。
それを防ぐために「キャップ」を利用してみましょう。
ロードバイク向けの「サイクルキャップ」なら、頭にフィットしてヘルメットの邪魔にもなりませんし、ツバがついているので雨粒をガードしてくれます。
滑りやすくなる路面と効きにくいブレーキに注意
雨で路面や車体が濡れるとさまざまなリスクが生じます。
通常時よりも路面が滑りやすくなっており、特に白線やマンホールなどは気を抜いて走ると非常に危険です。
路面状況に注意しながら滑りやすい場所を走る際には、車体を傾けずまっすぐ通過しましょう。
また、ブレーキ(キャリパー)も晴天時より効きにくくなっています。
制動距離がいつもよりも長くなるので、スピードの出し過ぎや信号や交差点での停止時など注意して走りましょう。
雨天時はライトを点ける意識を持つ
雨天時は薄暗く視界が悪くなるので、昼間であっても常にライトを点灯させておきましょう。
「自分は見えるから大丈夫」と思っても、周囲の自動車や歩行者が自転車の存在を視認できなければ事故が起きてしまいます。
「自分の視界」と「相手の視界」の両方を確保し、安全に走るためにもライトの点灯は必須です。
雨の中走った後は必ずメンテナンスを
雨の中を走る機会が多くなる梅雨の時期は、走った後のメンテナンスも重要です。
車体が雨で濡れ、泥などを巻き上げて汚れてしまっているので、このままの状態で放置すると劣化を招いてしまいます。
ここでは雨の中を走った後に行うメンテナンスの内容を紹介します。
泥を落とし水気を拭き取る
まずは、車体の表面に付着した泥や水気を落としましょう。
ウエスやいらない布などを使ってフレームやホイール、各パーツを拭き取っていきます。
このときゴシゴシやってしまうと、泥でフレームなどを傷つけてしまうので、優しく拭き取るようにしてください。
水気が残っていると錆の原因になってしまいます。表面的な部分やパーツ同士を繋ぐネジなどもしっかりと綺麗にしてください。
チェーンなどに注油する
雨でチェーンなどに挿したオイルが流れ落ちているため、メンテナンスの際は注油を行っておきましょう。
チェーンをウエスやクリーナーなどを使って綺麗にして、乾いた状態になってからオイルを挿していきます。
梅雨の時期であれば雨でも落ちにくいウェットタイプのチェーンオイルがおすすめです。
フレーム内部に入った水気をとる
雨の中を走るとロードバイクの外側だけでなく、内側にも水が入ってしまいます。
そのままの状態で放置するとBB付近に水が溜まって錆びてしまう可能性があるでしょう。
なので、ロードバイクの水気を拭き取ってから「車体を乾かして内部の水気を抜く」という作業が必要です。
方法としては、シートポストを抜いて車体を上下逆さまに置くというのが一般的です。
雨の中を長時間走った際は点検をしてもらおう!
梅雨の時期、雨の中を走る上での準備や注意点、走った後のメンテナンスについて紹介しました。
雨の中を長時間走ると車体全体に影響を及ぼすので、自分でやるメンテナンスだけでなく、お店での点検も受けておきましょう。
パーツに塗られたグリスが落ちている可能性もありますし、ネジなどに錆が付いていないかなど細かく見てもらえます。
定期的なメンテナンスと点検でロードバイクの状態を維持していきましょう。