実は間違いだったロードバイクのコツとは?
ロードバイク初心者の頃は自転車に関する知識がほとんどない中でネットで調べたり、周囲からアドバイスをもらったりした人も多いでしょう。
しかし、そんな時期に身につけた知識が最近になって間違いだったと気づくことも多々あります。
ロードバイクの常識も日々変わっていく中で、以前までセオリーだと思われていたことが実は間違いで意味がなかったというケースもあるでしょう。
今回はそんな実は間違いだったロードバイクのコツについて紹介していきます。
「タイヤの空気圧は高い方が良い」
ロードバイクのタイヤの空気圧は一般的なママチャリと比べても高めに設定されています。
そんな中で空気圧が高い方が転がり抵抗を少なくすることができると思われていたため、以前までは可能な限り空気圧を高く設定するというのが一般的でした。
しかし、空気圧を高めに設定して効果を発揮するのは、凹凸のない競技トラックで走るときぐらいで、一般道路で走る場合にはそれほど高い空気圧は必要ありません。
最近では、23cの細いタイヤよりも25~28cの太いタイヤの方が転がり抵抗が少ないという研究結果も出されていますし、空気圧を適正に設定することで振動を吸収しながら抵抗の少ない快適な走り心地が得られます。
「前傾姿勢が深いほど良い」
ロードバイクといえば空気抵抗を抑えた前傾姿勢が特徴で、前に姿勢を傾けた方が空気抵抗を低減することができるため、より低いポジションが良しとされていました。
しかし、プロ選手でもない限り過度な前傾姿勢でパワーを出せるほど体幹が鍛えられたライダーはほとんどいません。
ハンドルが低すぎて乗車姿勢に負担がかかると、筋肉や関節に痛みも生じてしまうでしょう。
「ロングライドやレースの前日に炭水化物をたくさん食べる」
競技直前に炭水化物を大量に摂取するのは「カーボローディング」と言い、筋肉中にグリコーゲンを蓄えて、エネルギーを満タンにする効果があると言われています。
しかし、レース前日に炭水化物を大量に摂取すると、レースまでに完全に消化をすることができず、本番でのコンディションに影響を及ぼしてしまいます。
カーボローディングは確かに効果的ですが、適量を超えない範囲で行いながら、必要なエネルギーはライド直前やライド中に補給しましょう。
「走力アップなら重たいギアで走る」
パフォーマンスアップのトレーニングとして重たいギアで走るようにするという方法があります。
これについては、一理ある部分もありますが、基本的にロードバイクは有酸素運動なので、重たいギアを踏む筋力も適度なギアを長時間回す力の方が必要です。
なので、重たいギアを使ったトレーニングは適宜行いながらも、メインは中程度の負荷に設定しておくのがいいでしょう。
「クランクは長いが良い」
クランクが長いほどテコの原理によってより大きなパワーを伝えることができると思われていました。
しかし、長いクランクでパワーを伝えるには、より大きく脚を動かす必要があり、身長の低い方だと無理が生じてしまいます。
よほど高身長で足が長い人でない限りは、無理なく回せるクランクを選択した方がいいでしょう。
「オフシーズンはペース走を中心に行う」
オフシーンのコンディション維持に一定ペースで走るトレーニングが良いと思われていました。
確かに、体力の維持には効果的なのですが、シーズンインに向けてコンディションを上げていくのであれば、高強度のトレーニングが必要です。
強度が低いトレーニングを続けていると、逆にパフォーマンスが落ちてしまう可能性もあります。
インターバルトレーニングや高強度のスプリントなど、短い時間で高い負荷をかけることで、パフォーマンスを上げながら春を迎えることができます。
まとめ
実は間違いだったロードバイクのコツについて紹介しました。
以前までは常識として知られていたことも、時代によって間違いだったと明らかになることがあります。
ロードバイクをより上達させるためにも、常に最新の情報にアンテナを張りながら、知識を鵜呑みにせず取り入れるようにしてみてください。