フェリーを使ったサイクリング旅
サイクリングで自転車を運ぶ手段は電車や自動車だけでなく「船」という方法もあります。
フェリーを使えば近場の島でサイクリングを楽しむことができますし、陸路をショートカットする使い方もできるので、長丁場のサイクリング旅でも便利に活用できそうです。
そこで今回はフェリーを使ったサイクリング旅について紹介していきます。
サイクリングでフェリーを使うときのポイント
まずはフェリーを使ってサイクリングをするときのポイントを解説していきます。
主なポイントは以下の5つです。
①「人」と「自転車」の運賃を調べる
②切符は「予約」or「現地払い」
③乗船方法も確認する
④自転車が倒れないように固定する
⑤事前に時刻表を頭に入れておく
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
「人」と「自転車」の運賃を調べる
フェリーを利用するときの運賃は「人」と「自転車」それぞれの料金を調べておきましょう。
自転車も車と同様に別途料金が必要となります。
現金で支払う場合はキチンと人と自転車の両方の運賃を用意しておくようにしてください。
切符は「予約」or「現地払い」
フェリーによって切符を事前予約して購入するパターンと現地で支払うパターンがあります。
事前予約が必要なフェリーだと当日いきなり行った場合に、フェリーに乗れない可能性が出てきます。
現地払いにも港にある券売機で切符を購入するパターンや船内で運賃を支払うパターンなどがあるので、細かい支払い方法をチェックしておきましょう。
乗船方法も確認する
フェリーに乗船する際に自転車をどのように持ち込むのかもチェックが必要です。
港と島を行き来するようなフェリーであれば、自転車をそのままの状態で持ち込むことができるため、輪行袋に梱包する必要がありません。
長時間の航海をする大型フェリーだと輪行袋に入れて手荷物として持ち込む形になることもあるので、事前に把握しておきましょう。
自転車が倒れないように固定する
自転車をそのままの状態で持ち込む場合、壁に立てかける形で固定するのですが、船の揺れで倒れないようにしっかりと固定してください。
タイヤが回らないように車止めを前後にはめて、手すり部分にハンドルを固定することで揺れに対応できるようにしましょう。
事前に時刻表を頭に入れておく
フェリーの時刻表を頭に入れて、スムーズに乗船できるようにしてください。
行きのフェリーであればそこまで問題にはなりませんが、予定通りサイクリングが進まなかった場合、乗りたかった時刻のフェリーに間に合わない可能性もあります。
その場合に「次のフェリーがいつ来るのか」「何分間隔でフェリーが出発するか」といった情報を頭に入れておけば、イレギュラーな状況にも対応できます。
特に1日の本数が限られているフェリーについては、よりシビアに考えてください。
フェリーを使ったサイクリングの事例を紹介
では、フェリーを使ったサイクリングの主な例を紹介していきます。
どんな使い方があるのか参考にしてみてください。
駿河湾をショートカット
静岡県にある清水港と土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」を利用すると、富士山を眺めながら駿河湾をショートカットすることができます。
陸路だと遠回りになるのですが、フェリーを使えば優雅に目的地に到着できますし、伊豆半島でのサイクリングや富士山周辺を走るサイクリングが楽しめます。
東京湾を横断
東京や神奈川にお住まいの方で房総半島をサイクリングしたいと思っている方は東京湾フェリーの利用がおすすめです。
横須賀市にある久里浜港から千葉県富津市にある金谷港を結ぶフェリーで、片道2,500円程度で利用することができます。
自走とフェリーを組み合わせれば房総半島のサイクリングを気軽に楽しめそうですね。
関西→四国のオレンジフェリー
関西から四国に行きたい場合は大阪南港と東予港を結ぶオレンジフェリーの利用がおすすめです。
サイクリストに対するホスピタリティが整っていますし、夜に乗船して朝に着く形になっているので、1日中サイクリングを楽しむことができます。
関東から北海道に遠出
関東地方から北海道への遠出なら「商船三井フェリー」の利用がおすすめです。
茨城県大洗町と北海道苫小牧市を結ぶフェリーとなっており、自転車はそのまま乗り入れが可能ですし、個室や雑魚寝スペースも用意されているので長時間の船旅でも快適です。
輪行の手間が全く必要ないので、北海道を自転車旅したいと思っている方は、こちらのフェリーがおすすめです。
まとめ
フェリーを使ったサイクリング旅について紹介しました。
ちょっとしたお出かけに取り入れてみたり、自転車旅の一部で使ってみたりすると、サイクリングの楽しみ方がより広がるはずです。
今回紹介した以外にも全国各地にフェリーはあるので、サイクリングの目的に合致したフェリーがないか探してみてください!