SHIMANOがタイヤの交換時期などがわかるアプリの特許を出願中
日本を代表する自転車部品メーカー「SHIMANO」で、興味深いサービスの特許を出願したという情報が海外のサイトに掲載されていました。
主な内容としては、「自転車のタイヤやディスクパッドの交換時期を通知してくれるアプリ」ということで、今まで見た目や乗車時の違和感によってタイミングを考えていた部分をアプリを通じて判断できるという新しいサービスとなっています。
今回はSHIMANOが特許を出願しているタイヤの交換時期などがわかるアプリについて紹介していきます。
SHIMANOが特許出願中の「タイヤの交換時期が分かるアプリ」について
2022年12月にSHIMANOから自転車部品の摩耗の程度について、利用者に通知をするための検出装置や方法などの特許が出願されました。
タイヤやディスクパッドといった消耗品の摩耗具合についての情報が簡単に入手できるというのがポイントで、適切なタイミングで部品を交換するためのアプリとなっています。
情報元によるとタイヤだけでなく、ディスクパッドやディスクローター、チェーンなどの摩耗やワイヤーの伸び具合についても情報が得られるとのことです。
タイヤの交換時期が分かると何が凄いの?
SHIMANOが開発しようとしているタイヤの交換時期が分かるアプリが実現すれば以下のようなことが可能になります。
①交換時期を過ぎたパーツで走らずに済む
②サイクリング中のトラブルや事故を防止できる
③走行距離による推測ではなく実際の摩耗度が分かる
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
交換時期を過ぎたパーツで走らずに済む
消耗パーツの交換時期をアプリを通じて通知してくれれば、交換時期を過ぎたパーツを使い続けることがなくなります。
ロードバイクのパーツは消耗品と言われますが、いざ交換するとなるとタイミングが難しい部分も多いです。
中には、メンテナンスの知識がなく交換時期を過ぎたタイヤでずっと走っている人もいるかもしれません。
SHIMANOが開発中のアプリを使えば消耗パーツの交換時期が簡単に分かるので、適切なタイミングで交換できます。
サイクリング中のトラブルや事故を防止できる
交換時期を過ぎたパーツを使って走るとパンクや落車といったトラブルが生じるリスクが高まります。
摩耗したタイヤはパンクを引き起こしやすくなりますし、グリップ力も弱まっているためスリップによる転倒も起きやすくなるでしょう。
ディスクブレーキの各パーツが摩耗すると制動力が落ちてしまい、いざという時に止まれず事故を起こすリスクも高まります。
こういった走行中のトラブルによる立ち往生や落車・事故による怪我を未然に防ぐためにも、消耗パーツの交換時期を正しく把握しなければなりません。
交換時期を正しく認識していれば消耗したパーツを速やかに交換して、ロードバイクを安全なコンディションにできるでしょう。
走行距離による推測ではなく実際の摩耗度が分かる
ロードバイクのメンテナンス意識が高い人であれば消耗パーツを適宜交換するというのは当たり前にやってきましたが、以前まではパーツの見た目や走り心地から消耗度合いを推測するしかありませんでした。
走行距離から摩耗具合を推測したり、タイヤの表面の模様を目印にしたりなど、主観的な要素で判断をしていたため、消耗具合を正しく認識できていたとは言い難い状況でした。
そんな中、アプリを通じてパーツの消耗具合を測定することで客観的な摩耗度を知ることができます。
走行距離や見た目から推測するのではなく、客観的なデータによって交換時期が把握できるので、適切な交換サイクルを確率できるでしょう。
ちなみに以下の動画は車のタイヤの消耗度を客観的に測定する技術を紹介する動画で、こういった技術がどのように機能するかがわかります。
【Anyline Mobile Tire Tread Reading – US】https://youtu.be/VSEcarmxlAE
まとめ
SHIMANOが特許を出願したタイヤなどのパーツの摩耗具合を通知してくれるアプリについて紹介しました。
実際にリリースされるのかどうかは不明ですが、このようなサービスが手軽に利用できると非常に便利ですよね。
タイヤの消耗具合を客観的に把握していれば、走行中のパンクリスクも減らせますし、適切な交換サイクルで使い続けられるなどメリットが盛りだくさんです。
SHIMANOで注目のサービスが開発されているようなので、今後の発表される情報をチェックしてみてください!
参考:https://road.cc/content/tech-news/shimano-files-patent-tyre-wear-app-298015