SRAM(スラム)がスルーアクスルにバッテリーを搭載する特許を出願中
世界3大コンポメーカーの1つアメリカの「SRAM(スラム)」では、他の2社にはない独創的なアイデアを持った商品を開発しています。
そんな中、主力製品でもある電動コンポの「e-tap」を始め、パワーメーターやサイコンなど、自転車に搭載される電子部品が増えており、「バッテリーをどのように搭載するか」という問題に直面しています。
自転車における電気の消費量は増える一方なのですが、バッテリーの容量を増やせば重量増によるデメリットが目立ってしまいます。
そこでSRAM(スラム)はスルーアクスルにバッテリーを搭載するなど、革新的なアイデアで課題解決に挑んでいます。
今回はSRAM(スラム)が特許を出願している最中のスルーアクスルにバッテリーを搭載するアイデアについて紹介していきます。
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自転車の電化製品化が進んでいる
SRAM(スラム)がスルーアクスルといった小型パーツにバッテリーを搭載しようとする背景には「自転車の電化製品化」が挙げられます。
人力で動くイメージの強い自転車ではありますが、最近では電気の力でアシストするe-bikeも普及していますし、電動コンポも一般的になってきました。
その他にも、パワーメーターやサイコン、ライトなど、電気の力なしに走るのは考えられないというほど電気を使っている現状です。
そんな中で重要になるのが電力を供給する「バッテリー」にあるのですが、自転車の消費電力が増える一方で搭載可能なバッテリーの容量には限界があるため、常にエネルギー切れのリスクを考慮しなければなりません。
こまめな充電は必須ですし、場合によっては予備のバッテリーを持ち運ぶ必要も生じてくるでしょう。
そのような背景がある中でSRAM(スラム)では、「ライダーの負担を抑えながらより多くの電力を供給する方法」を模索しており、独創的な商品開発を行なっています。
その1つがスルーアクスルにバッテリーを搭載するというアイデアです。
スルーアクスルを電池化する特許を出願中

SRAM(スラム)では、ホイールを固定するために使用するパーツでもある「スルーアクスル」にバッテリーを搭載し、小さなケーブルを介してディレイラーに接続するというアイデアを開発しています。
◆画像引用:https://www.cyclingnews.com/news/sram-has-some-wild-ideas-patents-suggest/

スルーアクスル搭載のバッテリーによって、リアディレイラーだけでなく、ライトやシートポスト、エアポンプといったさまざまなパーツへの電力供給も可能になると言われています。
さらに、バッテリーを車軸(スルーアクスル)に搭載することで、重量のバランスが不安定にならないため、バッテリー搭載による重量増の問題も解決が可能です。
まだ、特許を出願している段階ではありますが、他では見られないアイデアを形にするSRAM(スラム)であれば早いうちに実現するかもしれません。
◆画像引用:https://www.cyclingnews.com/news/sram-has-some-wild-ideas-patents-suggest/
SRAM(スラム)で特許出願中の魅力的なアイデア

SRAM(スラム)ではその他にもさまざまなアイデアの実現化に取り組んでいます。
その1つが自転車パーツに「太陽光パネル(ソーラーパネル)」を埋め込むというアイデアです。
「泥除け」や「ボトルケージ」「フレームチューブ」に太陽光パネルを埋め込む計画が勧められており、バッテリーの大容量化+小型化とは異なる視点で問題の解決にアプローチしています。
◆画像引用:https://www.cyclingnews.com/news/sram-has-some-wild-ideas-patents-suggest/

アウトドアのサイクリングで太陽光発電は相性抜群ですし、自転車への電力供給だけでなく、例えばキャンプを楽しむ際の電源として活用できれば非常に便利です。
自転車のコンポーネントといえば「SHIMANO」という方がほとんどかもしれませんが、こういったニュースを見るたびにアメリカの「SRAM(スラム)」が気になってしまいます。
◆画像引用:https://www.cyclingnews.com/news/sram-has-some-wild-ideas-patents-suggest/
まとめ
SRAM(スラム)が特許を出願しているスルーアクスルにバッテリーを搭載するアイデアについて紹介しました。
電化製品化が顕著な自転車において「電力供給」という問題はSRAM(スラム)だけの問題ではないかもしれません。
まだまだ商品化される段階ではありませんが、今後SRAM(スラム)がどのような方針を示してくるのか注目ですね!