Nixが発表した水分補給のタイミングを知らせるセンサーを紹介
生物学の検知からバイオセンサーを開発しているNixから、身体から発せられる汗を分析して水分補給のタイミングを知らせてくれるセンサーが公開されました。
これまで水分補給のタイミングはライダーの経験や体感に委ねられていた部分でもありましたが、テクノロジーの力を使えば客観的に効果的なタイミングで水分補給が行えるため、パフォーマンスの低下を未然に防ぐことができるでしょう。
そこで今回はNixが開発した水分補給のタイミングを知らせてくれるセンサーについて紹介していきます。
Nixが公開した「Hydration Biosensor」
Nixが開発した「Hydration Biosensor」は、ライダーの腕などに装着したパッチから汗を集めて水分や電解質の損失を分析することで、水分補給のタイミングや必要な量を知らせてくれるセンサーです。
これまでライダーは自身の経験や身体の感覚などを元に水分補給を行なってきました。
「乾く前に飲む」や「◯分おきに飲む」といったノウハウもありますが、個々の身体は異なる以上、適切な水分補給のタイミングや量についても正確な情報は得られませんでした。
「Hydration Biosensor」を使えば、ライダーのかいた汗を集めて水分や電解質の損失を分析することで、いわば「汗の数値化」が可能になります。
リアルタイムに自分が今どれだけの水分を失っているのか、どんな水分をどれぐらいの量補給すればいいのかについても知らせてくれるので、パフォーマンスを維持しながら他のライダーとの差別化にも繋がるでしょう。
画像引用元：https://nixbiosensors.com/collections/all-products/products/hydration-biosensor
Hydration Biosensorの特徴
Nix社が開発した「Hydration Biosensor」の特徴について解説していきます。
①汗を集めて分析を行い「水分」と「電解質」の損失を計測
②体内のデータを元に水分補給のタイミングを通知してくれる
③身体に取り付けるのは15g未満の軽量デバイス
④分析したデータからさまざまな情報を提供
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
汗を集めて分析を行い「水分」と「電解質」の損失を計測
「Hydration Biosensor」では、専用のデバイスを腕などに装着してかいた汗を集めることで、水分や電解質の損失をリアルタイムに分析します。
その分析結果をスマホやスマートウォッチ、サイコンなどに通知することで、水分補給のタイミングや量を走りながら確認できます。
失った水分の量に応じて水を飲むといったこともできますし、失った電解質を補給するためにタブレットを食べるといった判断も可能です。。
何がどれぐらい必要なのかを客観的に把握することで、適切な水分補給を行いながら走りに集中できるため、パフォーマンスをより高めることができるはずです。
体内のデータを元に水分補給のタイミングを通知してくれる
「Hydration Biosensor」が画期的なのは体内のデータをセンサーによって分析をして水分補給のタイミングを知らせるという点にあります。
個々の体型や走り方、汗のかき方は千差万別なので、水分や電解質の失い方も全く異なります。
そのため、いくら経験やノウハウで水分補給のタイミングを考えたとしても、その人にとって適切かどうかは確かめようがありませんでした。
「Hydration Biosensor」では、体内情報の計測を可能にしているため、誰が使ってもその人に合った客観的な情報が得られます。
身体に取り付けるのは15g未満の軽量デバイス
身体に取り付けて使う以上、軽量性は非常に重要なポイントですが、「Hydration Biosensor」は15g未満という軽さを実現しています。
腕に小さなパッチを取り付けるだけで使えるので、違和感もなく走ることができるでしょう。
分析したデータからさまざまな情報を提供
分析した汗の情報を元にさまざまな情報を提供することができます。
リアルタイムで収集したデータを元に水分補給のタイミングを知らせるだけでなく、過去のデータを収集しながらユーザーの特徴を割り出していき、次のライドに適応させていくといったことも可能です。
例えば、天気予報と個々のプロフィールに合わせて、次のライドの水分補給について計算をしたり、トレーニングの内容に応じたやり方を提案したりなどがあります。
Hydration Biosensorの購入方法
「Hydration Biosensor」は、公式サイトから購入できます。
価格はセンサーとパッチがセットになったスターターキットが16,800円で、使い捨てとなるパッチの4個セットが3,300円となっています。
適切な水分補給によってライバルに差をつけたいと思っている方やトレーニングの効率をもっと上げたいと思っている方におすすめです。
またセンサーはApple WatchやGarminで使えるアプリと連携して使えますし、今後はStravaやTrainingPeaks、Wahoo、Zwiftにも対応する予定となっています。
【Hydration Biosensor】https://nixbiosensors.com/collections/all-products/products/hydration-biosensor
画像引用元：https://nixbiosensors.com/collections/all-products/products/hydration-biosensor
まとめ
Nix社が発表した水分補給のタイミングを知らせてくれるセンサーについて紹介しました。
水分補給が遅れるとパフォーマンスが大幅に低下するという理論もありますし、脱水症状などのリスクを考えても客観的なタイミングが分かるというのは非常に有用です。
「水分補給を客観的に行う」という新しい戦術を取り入れて、パフォーマンス向上に繋げてみてください。
