ロードバイクとクロスバイク初めて買うならどっちがいい?
新型コロナの影響もあり通勤方法を電車から自転車に切り替えようと考えている人も多い中、初めて購入するスポーツバイクとして「ロードバイク」と「クロスバイク」のどっちを買うか迷っているかもしれません。
見た目の違いは明らかですが、初心者の方にしてみればそれぞれの特徴や違いについて、よくわからないというのが本音かもしれません。
ロードバイク、クロスバイクには、それぞれメリットがあり、利用目的やスタイルに応じた適した選択をした方がいいでしょう。
そこで今回は「ロードバイク」と「クロスバイクの特徴や違いを解説します。
「ロードバイク」と「クロスバイク」の主な違い
ロードバイクとクロスバイクは同じスポーツバイクでありながら、形状や利用目的、自転車としての強みが異なります。
まずは、それぞれのわかりやすい違いから見ていきましょう。
ハンドル
外見で最も大きな違いといえるのが「ハンドル」です。
ロードバイクはラウンド形状の「ドロップハンドル」を利用しているのに対して、クロスバイクは「フラットバー」を使用しています。
「ドロップハンドル」の特徴としては、「フラットバー」「ブラケット」「下ハンドル」の3カ所を状況に応じて使い分けることができ、特に下ハンドルを使うとより前傾のポジションで空気抵抗の少ない走りが可能になります。
一方、クロスバイクのハンドルは持つ場所が「フラットバー」の1カ所しかありません。ドロップハンドルのような前傾姿勢をとることはできませんが、その分上体を起こしたアップライトポジションで体の負担が少ない体勢で走れます。
タイヤ
タイヤについては「太さ」がそれぞれ異なります。
一般的にロードバイクのタイヤは「細い」、クロスバイクのタイヤは「太い」といった特徴があります。
最近では、ロードバイクにもタイヤ幅が広いものが使われるようになっていますが、それでも「23mm~28mm」ぐらいが一般的です。
路面抵抗を抑える上で最適なタイヤ幅を採用しており、軽快な走りができる一方で路面からの衝撃やパンクのリスク、安定感に欠けるなど初心者にとっては不安な側面もあるでしょう。
クロスバイクのタイヤは主に太いものが採用されており、「28mm~32mm」といった幅が一般的です。
タイヤ幅が広い分、路面抵抗が大きくなり走りの部分ではデメリットがあるものの、よりマイルドな乗り味で安定した走りが可能になります。
ギア
ロードバイクとクロスバイクで搭載されているギアにも違いがあります。
ロードバイクは主にスピードを出すことを目的としているため、より重たいギアを中心に据えた構成になっています。
変速数は「フロント:2段」「リア:10?11段」の合計22段変速が一般的です。
クロスバイクはより快適に走ることを目的にしているため、軽いギアを中心に構成されていることが多く、中には「フロント:3段」「リア:8段」の合計24段変速といったギアも採用されています。
価格帯の違い
ロードバイクとクロスバイクで価格帯は大きく異なります。
どちらもエントリーモデルは10万円程度なのですが、ロードバイクの場合、スペックが上がるに連れて価格もどんどん上昇し、ハイエンドモデルだと100万円を超えることも珍しくありません。
クロスバイクの場合、5万円程度でも購入できるものもあり、メインの価格帯としては10万円前後となっています。
ハイスペックなモデルでも20万円?30万円ぐらいまでとなっているので、ロードバイクと比べて価格の幅は狭いでしょう。
初めてスポーツバイクを買うなら目的に応じて種類を選ぼう!
初めてスポーツバイクを購入される方で「ロードバイクとクロスバイクどっちを買おう」と悩んでいる方も多いでしょう。
それぞれの特徴を把握できても、自分にとってどちらがぴったりなのか判断するのは難しいですよね。
そんな時は「利用目的」から自分に合ったスポーツバイクを選んでみてください。
自転車の利用目的としては「移動距離」に応じていくつかの段階に分けることができます。
①~3km:日常的な移動
②3~15km:通勤、通学
③15~30km:軽めのエクササイズ、ポダリング
④30km~:サイクリング、ヒルクライム、ロングライド
ざっくり見るとこのようになりますが、基本的に①?③ぐらいの間で自転車に乗るという方であれば「クロスバイク」を選ぶのがいいでしょう。
そこまで長い距離を走らないのであれば、スピードよりも走りの快適性や体への負担の軽いクロスバイクが向いていますし、サイクリングロードを軽く走ったりするのにも適しています。
本格的なサイクリングなど、長い距離を走る予定でスポーツバイクを購入されるなら、ロードバイクがおすすめです。
まとめ
ロードバイクとクロスバイクの違いについて紹介しました。
初心者の方でいきなりロードバイクに乗ると、タイヤが細くてフラついたり、前傾姿勢がきつくて腰などを痛めたりする可能性もあります。
もちろん慣れの部分もありますが、そこまで本格的に走るといった目的がないならクロスバイクが無難でしょう。
また、スポーツバイクは自分の体に合ったサイズのものを選ぶ必要があります。サイズやポジションはママチャリよりもシビアになってくるので、お店に行ってフィッティングをしながら商品を選んでください。