サイクリストの加齢との向き合い方
ロードバイク歴が10年を超えるようになってくると、徐々に年齢による悩みも増えてくるのではないでしょうか。
加齢に伴い肉体が衰えてくる中で、今までと同じようにロードバイクに乗れなくなってくると、どうすればいいか迷ってしまうかもしれません。
今回はサイクリストの加齢との向き合い方について考えていきます。
加齢と共にロードバイク選びも変わる?
まず最初に加齢に伴いロードバイク選びがどのように変わるかについて紹介します。
今まで通りのロードバイクに乗り続ける方もいれば、加齢を機にこれまでとは異なるロードバイクを選ぶ人もいるでしょう。
加齢によってロードバイク選びがどのように変わるのか詳しくみていきましょう。
振動吸収に優れたロードバイクを選ぶ
加齢に伴い疲労を感じやすくなる上に、回復も遅れてくるため、身体への負担を考慮して、振動吸収に優れるロードバイクに乗り換えるのがおすすめです。
カーボンフレームやクロモリフレームなど、走行時に地面から伝わる振動をマイルドにしてくれるロードバイクに乗ることで、長距離サイクリングで蓄積される疲労を抑えられます。
長く使える相棒的なロードバイクを見つける
40代を超えた頃からロードバイクを老後まで楽しもうと思ったら、人生の相棒のような存在のロードバイクを選ぶのもおすすめです。
手入れをすれば長く乗り続けられるクロモリフレームのロードバイクを選んでみたり、職人の手作業で作られるフレームをオーダーメイドで注文したりなどが考えられます。
人生の1台を作り上げて、手入れをしながら乗り続ければ、年を重ねるごとにサイクリングが楽しくなるかもしれません。
パーツやフィッティングで最適解を探す
加齢によって肉体の衰えを感じた際は、パーツやフィッティングを調整して、今の自分に合う乗り方を見つけましょう。
例えば、ステムを短くして、ハンドルを高くすることで、より楽な姿勢で走れるようにしたり、安全性を考慮して太めのタイヤを選んだりなどが挙げられます。
年齢に合わせてロードバイクをカスタマイズして、長く楽しめる1台を作り上げてみましょう。
肉体的な限界と向き合う
加齢による最も大きな悩みは「肉体の衰え」でしょう。
サイクリングは身体を動かす趣味なので、肉体の衰えはダイレクトに影響を及ぼします。
ここでは、加齢による肉体的な衰えとの向き合い方を詳しくみていきましょう。
筋トレを取り入れて筋肉量の減少に備える
年齢と共に筋肉量が減少するため、筋トレを取り入れて対応しましょう。
サイクリングなどの有酸素運動だけでは、筋肉の減少を食い止められないので、スクワットなどの筋トレを取り入れて、筋肉を維持していきましょう。
身体のケアにお金と時間を使う
年齢を重ねると疲労が溜まりやすく、回復も遅れるため、お金と時間を使って対応しましょう。
例えば、サプリメントを購入したり、マッサージを受けたりなど、お金を使って効率よく回復できるようにするのがおすすめです。
また、回復に十分な時間を割いて、無理なく走り続けるようにしてください。
怪我しやすいので無理をしない
筋肉や関節の老化に加えて、運動能力も低下するため、サイクリング中の怪我が起きやすくなります。
そのため、無理をして怪我を招かないよう注意しなければなりません。
安全マージンを大きめにとりながら、危険を感じる何歩も手前でストップがかかるようにしましょう。
工夫を続ければ伸び代は十分ある
加齢によって肉体の衰えは止められませんが、だからと言ってサイクリストとして衰退するだけではありません。
トレーニング方法を考えてみたり、テクニックを磨いたりすることで、今までにないような成長を遂げる可能性もあります。
若い頃にがむしゃらに走っていた人は、年齢を重ねて頭を使うようになると、成長するチャンスがあるかもしれません。
現状維持ができれば十分
年を取るとトレーニングを続けても成長が見えずにモチベーションが下がってしまいますが、加齢で肉体が衰えていることを考えれば、現状維持ができていれば十分です。
肉体の衰えによるマイナスを、トレーニングによるプラスで相殺できていれば十分なので、考え方を調整してモチベーションを維持してください。
衰えるのは筋肉だけではない
加齢によって衰えるのは筋肉だけではありません。
例えば、視力も衰えるため、夜間の走行が難しくなったり、動体視力が低下して咄嗟の反応ができなかったりもします。
さまざまな衰えとキチンと向き合った上で、安全に走れるようにしましょう。
年齢に合わせてロードバイクの楽しみ方を調整する
年齢を重ねる中で肉体だけでなく、価値観も含めて大きく変化するため、ロードバイク自体の楽しみ方も変わってくるはずです。
ここでは、加齢によってロードバイクの楽しみ方がどのように変わるかをみていきましょう。
速く長く走る以外の楽しみを見つける
若いうちはできるだけ速く走りたいですし、限界を求めてとてつもない長距離を走る方が多いです。
しかし、加齢によってさまざまな限界が訪れるため、速く長く走る以外の楽しみが必要になるでしょう。
例えば、「ゆっくり走って景色を楽しむ」や「行った先でグルメを楽しむ」「仲間とまったり走る」など、自分の身体に合わせて新たな楽しみを見つけてみましょう。
車で移動して走りたい所だけ走る
若いうちはロードバイクでどこまでも走れる身体がありましたが、年を重ねるとそうはいかなくなるため、適度に車移動を取り入れるのもおすすめです。
サイクリングスポットまで車で移動して、走りたい所だけを走るといった楽しみ方もいいでしょう。
ロードバイク以外の魅力を見出す
サイクリングはロードバイクだけで楽しむものではありません。
マウンテンバイクやクロスバイク、グラベルバイクなど、さまざまな自転車で今までとは違うスタイルの楽しみ方を見つけるのもいいでしょう。
特に加齢で体力が落ちてきた方は、グラベルバイクなどの乗り心地が良く、無理なく走れる自転車がおすすめです。
まとめ
サイクリストの加齢との向き合い方について紹介しました。
年齢を重ねるごとに肉体の衰えが隠せなくなり、今までと同じようにロードバイクを楽しむのが難しくなります。
自分の身体と相談しながら、年齢に合わせた自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。