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ロードバイクのネジ頭の溝を潰してしまった時の対処法

メンテナンスをしようとロードバイクの六角ボルトやネジを外そうとした際に、ネジ頭の溝を潰してしまって回らなくなってしまうことがあります。

未然に防ぐには雨風によるサビを防いだり、正しく工具を使用したりするのが重要ですが、もしネジ頭を潰した場合は、正しい方法で対処しなければなりません。

今回はロードバイクのネジ頭の溝を潰してしまった時の対処法を解説します。

潰れたネジ頭は無理やり外そうとしない

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ネジ頭が潰れた時に無理やり力づくで外そうとしてはいけません。

そもそもネジが回りませんし、無理やり回そうとすることで、状態が悪化してしまいます。

そのため、ネジ頭を潰した際には、無理に外そうとせず、正しい対処法を実践してください。

ネジ頭を潰したときの対処法

ネジ頭を潰したときの対処法は主に以下の5つです。

①ゴムを挟んでネジを回す
②ネジはずし材を使用する
③他の工具で試してみる
④ショックドライバーを使う
⑤逆タップを使う

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

ゴムを挟んでネジを回す

チューブの切れ端や輪ゴムなどを挟んで摩擦力を活かすことで、ネジが回る可能性があります。

最も簡単にできる方法なので、まず最初に試してみるといいでしょう、

できるだけネジと工具の間に隙間ができないように、ゴムを入れるのがポイントです。

ネジ外し材を使用する

ネジ外し材を使ってネジと工具の隙間を埋めることで、ネジが回ることがあります。

使い方も簡単でネジ外し材をネジ頭に注入した上で、工具を差し込んで回すだけです。

ゴムよりも摩擦力が高く、ネジが回る可能性が高いので、万が一に備えて買っておくのもおすすめです。

他の工具で試してみる

いつも使っているのとは別の工具を使ってネジを外してみるのもいいでしょう。

工具によって微妙に大きさが異なるため、いつもの工具でネジが回らない場合でも、別の工具がフィットする可能性があります。

ショックドライバーを使う

ショックドライバーは、ネジ頭に差し込んでハンマーで叩くことで、左回りの衝撃が加わり、ネジが緩んでいく工具です。
ネジを外すための専門工具なので、確実性の高い方法といえるでしょう。

ただし、強い力で叩き過ぎるとフレームやコンポなどにダメージが加わる可能性があるので注意しましょう。

逆タップを使う

逆タップとは、通常のネジとは逆のネジ穴を切るための工具で、潰してしまったネジ頭を加工して

これによってネジ本体が緩む方向とネジ頭部分が締まる方向が噛み合うため、ネジを外すことができます。

ネジ頭が潰れる原因

ネジ頭が潰れる原因には以下が挙げられます。

①ネジが錆びて固まっている
②無理な力でネジを回している
③ネジの材質が柔らかい

原因を理解した上で正しく使用しましょう。

ネジが錆びて固まっている

自転車が雨風に晒されたり、湿気の多い場所で保管されたりすると、ネジの内部が錆びて固まってしまいます。

錆によってネジの溝がなくなってしまい、力を加えてもネジが回らなくなります。

ネジが錆びないようにするためには、自転車を室内で保管して湿気を避けるのに加えて、ネジ本体にグリスなどを塗るのも効果的です。

無理な力でネジを回している

無理な力を入れてネジを回していると、ネジ頭をなめる原因になります。

締める際の方向が曲がっていたり、無理やりネジを回そうとしたりすると、溝が上手く噛み合わず潰れてしまいます。

ネジを締める際には、まっすぐ適度な力で回すようにしましょう。

ネジの材質が柔らかい

ネジの材質が工具よりも柔らかいと、ネジ頭が削れてしまうことがあります。

ロードバイクだと軽量化のために、ネジや六角ボルトの素材にこだわる方も多いですが、耐久性に問題があるとネジ頭を潰す原因になります。

チタンなどの軽量かつ丈夫な素材であれば問題ありませんが、安全性を度外視した過度な軽量化は控えましょう。

定期的なメンテナンスを自転車店に依頼しよう

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定期的なメンテナンスを自転車店に依頼して、ネジやボルトが正常な状態になっているかを確認しましょう。

ギアやブレーキなどのコンポ類だけでなく、ネジやボルトについても緩みや錆がないかを確認してもらうことで、異常があった場合でもすぐに対応できます。

特にネジやボルトは締め加減が難しい場合も多いので、自分で点検するよりも自転車店に依頼するのが無難です。

まとめ

ロードバイクのネジ頭を潰した時の対処法を解説しました。

ネジやボルトが外れなくなると焦ってしまうかもしれませんが、その状態からでも外す方法はあるので、諦めずに試してみましょう。

また、トラブルを未然に防ぐためにも、定期的なメンテナンスを自転車店に依頼するのがおすすめです。

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