冬のサイクリングでスリップを防ぐためのタイヤメンテナンスをマスターしよう
冬のサイクリングでは気温の低下によって、路面の凍結や濡れた路面を走ることでスリップするなど、危険なポイントが数多くあります。
そのため、安全なサイクリングを楽しむためにも、路面と接地するタイヤの状態を保っておかなければなりません。
今回は冬のサイクリングでスリップを防ぐためのタイヤメンテナンスを解説します。
冬に心がけたいタイヤメンテナンス
冬に心がけたいタイヤメンテナンスとしては主に以下の4点が挙げられます。
①気温が下がると空気圧が下がりやすい
②グリップ重視なら空気圧を低めに設定する
③ライド後はタイヤの表面をチェック
④長期間乗らない場合は適切な保管をする
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
気温が下がると空気圧が下がりやすい
気温が低いとタイヤ内の空気圧は下がるため、ライド前には必ずタイヤの空気圧を適正な状態にしなければなりません。
空気を入れずにそのまま乗ると、思った以上に空気が抜けた感じになるため、思わぬパンクを招く可能性があります。
そのため、ライド前には必ず空気を入れるようにして、適正な空気圧で走るようにしてください。
グリップ重視なら空気圧を低めに設定する
冬の路面は濡れていたり、凍っていたりして滑りやすくなっているため、スリップを防止したい場合には、いつもより空気圧を低めに設定するのがおすすめです。
空気圧を低めに設定すると、タイヤと路面の接地面積を広くできるため、グリップ力がより強くなってスリップが防止できます。
ただし、それぞれのタイヤで設定されている空気圧の下限を下回らないように設定するのがポイントです。
また、タイヤの空気圧が低すぎるとリム打ちパンクを引き起こす可能性が上がるので注意してください。
ライド後はタイヤの表面をチェック
サイクリングが終わった後はタイヤの表面をチェックして、パンクに繋がる原因がないかを確認してください。
例えば、「タイヤ表面の小さな傷やひび割れの有無」「タイヤの溝に異物が挟まっている」「タイヤに尖った物が刺さっている」などが挙げられます。
もし傷やひび割れなどがひどいようであれば新品のタイヤと交換するのがおすすめです。
長期間乗らない場合は適切な保管をする
冬の間はサイクリングをせず、長期間ロードバイクを保管する場合は、適切な環境で保管をしてください。
例えば、タイヤのゴムは水分を含むと加水分解を起こして劣化を招くため、湿気は避けて乾燥した場所に保存するのが推奨されています。
その他にも、紫外線が当たるとゴムが劣化するため、直射日光を避けるのもポイントです。
また、タイヤの空気圧は全部抜くのではなく、走行時の半分ぐらいに設定して、伸びすぎず縮みすぎずの状態をキープしてください。
冬はどんなタイヤを選ぶのが良い?
冬のサイクリングではタイヤ選びも重要なポイントになります。
安全かつ快適に走るためにも冬用タイヤを導入してみるのもおすすめです。
グリップ性能を優先する
冬は濡れた路面を走る機会が多くなるため、スリップ防止のためグリップ性能を重視するのがおすすめです。
軽さや転がり抵抗よりも安全性を優先して、溝が深くグリップ力に優れたタイヤを選びましょう。
また、グラベルバイクやMTBで使われるような、太くて表面の凹凸が多いタイヤを使うのもいいでしょう。
太いタイヤの方が安全
細いタイヤよりも太いタイヤの方が路面との接地面積が広くなるため、グリップ力や安定性が増します。
そのため、23Cや25Cのタイヤをお使いの方や、グラベル向けの28Cや32Cのタイヤを検討してみてください。
濡れた路面やごみ、落ち葉など、スリップのリスクが高まる季節なので、いつもよりも太めのタイヤと交換して走ってみましょう。
まとめ
冬のサイクリングで注意したいポイント
冬のサイクリングでは路面凍結によるスリップに加えて、日中は凍結した路面が溶けて滑りやすい状態になっています。
昼間の気温が上がった状態であっても、日差しが当たらない道では路面が濡れたままになっているため、スリップの危険が伴います。
下り坂でスピードが出やすい場面など、濡れた路面でスリップするリスクが高まるので十分な注意が必要です。
その他にも、冬のサイクリングで注意すべきポイントがあるので、以下の記事を参考にしてみてください。
『【冬のサイクリング】を楽しむための注意点を解説!防寒・路面凍結など』
まとめ
冬のサイクリングでスリップを防ぐためのタイヤメンテナンスを解説しました。
シーズン中とは異なるタイヤメンテナンスが必要になるため、スリップによる事故を防ぐためにも、いつも以上に丁寧に扱うのを意識してください。
今回の記事を参考にして、冬のサイクリングを安全に楽しみましょう!