サイクルモードに行って話題の鬼ベアリングを触ってきた
2023年3月4,5日に行われたサイクルモードに行ってきました。
さまざまな自転車ブランドや部品メーカーが一同に集まり、新製品のアピールや人気モデルの試乗など自転車好きなら一日中楽しめるイベントでした。
今回は今年行われたサイクルモードに出展した企業の中で注目をしていたジェイテクトの鬼ベアリングを触ってきた感想を書いていきます。
ジェイテクトの「鬼ベアリング」とは
ジェイテクトは2022年8月にロードバイク向けのベアリングを開発して、自転車市場に参入した企業です。
部品メーカーとしての技術力によって生み出された製品は「鬼ベアリング」と名付けられ、驚異的な抵抗の軽さを実現しています。
小さなトルクでも大きな推進力を生み出す破壊的な能力があり、プロチームにも試作品が採用される中で高い評価を得ています。
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サイクルモードでは鬼ベアリングと他社製品の比較ができる
ジェイテクトのブースでは、同社製品の説明会や比較テスト、試乗会が行われていました。
中でも、他社のベアリングを比べられるコーナーは、鬼ベアリングの性能の高さを分かりやすく体験することができました。
ブースでは3つのホイールが設置されており、実際に回転させて違いを見ることができます。
その上、モニターには時間経過と速度が表示されており、視覚的に鬼ベアリングの性能の高さがわかるようになっています。(※横軸が「経過時間」で縦軸が「速度」、青の鬼ベアリングは時間が経っても速度が落ちない)
実際にベアリング本体も触らせてもらったのですが、他社製品も滑らかであることには間違いないのですが、鬼ベアリングは滑らかを通り越して抵抗がほぼ無いぐらいの感じでした。
鬼ベアリング搭載のロードバイクに試乗
鬼ベアリングを搭載したロードバイクにも試乗させてもらいました。
結構人気で事前予約が埋まっており、当日予約でギリギリ乗れたというのが、ジェイテクトが密かな注目を集めていたことの表れだと思います。
試乗で乗ったのはキャノンデールのCAAD13でした。
まず最初に感じたのは、ロードバイクを受け取って試乗コースまで押して行く間ですら軽さを実感したことです。
自転車を押しているという感覚がほとんどないほどで、乗る前から期待が高まります。
試乗コースではコーナーや上り・下り坂、直線などを走れるのですが、踏み出しの軽さやコーナーでの立ち上がり、上り坂で踏んだ時に進む感覚などは段違いでした。
180°コーナーからの立ち上がりで、ほぼゼロの状態から加速する際の軽快さは強く印象に残っています。
SNSで鬼ベアリングを試した人の口コミでも高く評価されているようです。
5台目で鬼ベアリングも試乗したけど、写真はなし。
足を回さなくても進む距離が気持ち長い気が…する…
ラチェットの音はすごく好き、滑らかー!って音がしてる💫#サイクルモード大阪— hisshi (@cosmicrew2027) March 5, 2023
試乗したらコンポ新調したくなってしまつた😂あと鬼ベアリングマジでやばすぎる
3時間でヨネックス×2、キャニオン、キャノデールのバイクに乗れた🙌たのしい pic.twitter.com/AhrM5Wnp27— らぎ@女子ローディー (@ragi_cycle) March 4, 2023
鬼ベアリング導入は工賃込みで12万円程度だそう
ブースではジェイテクトの社員さんの説明も聞けたのですが、鬼ベアリングはマヴィックのホイールを中心に展開しており、オプションとしてハブが選べるようになっています。
追加オプションで鬼ベアリングを導入する場合の費用は工賃込みで12万円程度だそうで、「ハブに12万!」と若干尻込みしたものの、試乗したときの感覚を考えるとホイールに数十万単位を出せる人なら導入する価値は十分にあると思えます。
まとめ
サイクルモードに出展していたジェイテクトの鬼ベアリングについてレポートしました。
ニュースやSNSなどでは知っていたのですが、やはり実際に触ってみて始めて分かるものが多く、特に回転の軽さや滑らかさは今までに感じたことがないものでした。
価格はベアリングの組み付け工賃込みで12万円と高価ですが、走行性能にこだわりのある方であれば導入する価値はあると言えるでしょう。
今はマヴィックを中心に展開しているようなので、気になる方はお近くのマヴィック取扱店で詳細を聞いてみてください。