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ロードバイクをフレーム単体で購入するときのチェックポイント

ロードバイクをフレーム単体から購入して、好きなパーツで組み立てたいと思っている方も多いでしょう。

1つ1つのパーツをこだわってオリジナルな1台を作り上げるケースや、フレームだけ新しくしてパーツを移し変えるケースもあると思います。

しかし、ロードバイクのフレームを選ぶときは、さまざまな点をチェックしなければなりません。

フレームを買った後に後悔しないよう、もれなくチェックを行なってください。

フレームサイズ

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まず最初に重要となるのが「フレームサイズ」です。

自分の体格に合わせたサイズのフレームを購入しなければなりません。

フレームサイズには主に「490」「510」「530」などの表記がしてありますが、この数値は「シートチューブ」の長さを表しています。

つまり、フレームサイズが「490」なら、シートチューブの長さが490mmということです。

シートチューブの長さはサドルからペダルまでの長さに影響を与えるため、長すぎるとペダルを回した時に足が伸びきってしまう可能性もあります。

もちろんシートポストによって調整は可能ですが、調整幅にも限界があるので目安となる身長を参考にしながら選びましょう。

また、フレームサイズを見るときは「トップチューブ」の長さも確認しましょう。

トップチューブに関しては「スローピング」「ホリゾンタル」などの違いもあるので、単純な数値だけでなく、サドルからハンドルまでの距離を考慮して選ぶようにしましょう。

フロントディレイラーの取り付け方法

フロントディレイラーの取り付け方法には「直付け」と「バンド」の2種類があります。

「直付け」は、シートチューブにフロントディレイラーを取り付ける台座が元から備わっているタイプで、最近のロードバイクではこちらが主流となっています。

「バンド」は、シートチューブにバンド付きのフロンドディレイラーを固定するタイプで、クラシックなクロモリフレームに多いタイプです。

取り付け方法によって使用するフロントディレイラーが異なりますし、バンドタイプの場合は「シートチューブの直径」も確認する必要があります。

シートチューブ径とフロンディレイラーのバンド径を合わせて購入してください。

また、バンドタイプのフレームに直付けタイプのフロントディレイラーを取り付けるためのアダプターもあるので必要に応じて使ってみましょう。

シートポスト径

フレームによって対応するシートポストの直径が決まっています。

主に「27.2mm」「30.9mm」「31.6mm」などがあり、それ以外にも0.2mm感覚でさまざまなサイズがラインナップされています。

また、フレームによっては独自の形状をしたシートポストを採用しているものもあるので、必要に応じて純正品などを用意する必要もあるでしょう。

ヘッドパーツ

ヘッドパーツについては規格や種類などを把握する必要性は薄いのですが、購入時に既にヘッドパーツが取り付けられているかを確認しておく必要があります。

ネット通販でフレームを購入すると、フォークとフレームが分解された状態で届くこともあり、その場合はヘッドパーツの取り付けを行わなければなりません。

ヘッドパーツの規格によっては、専用工具による圧入が必要なこともあるので、購入前にヘッドパーツが取り付け済みかどうかを確認しましょう。

BBの規格

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BB(ボトムブラケット)の規格もフレームごとに異なります。

主なチェックポイントとしては以下のようになります。

・シェル幅(横幅):68mm(JIS,BSC/BSA) or 70mm(ITA)
・取り付け方法:ねじ切り or 圧入(プレスフィット)
特に取り付け方法に関しては注意が必要です。

ねじ切り式であれば個人でも工具を使って取り付けることは可能ですが、圧入式(プレスフィット)だと専用工具が必要で作業難易度も上がります。

コラム径

コラム径は、フォークの上部分の直径のことでステムを取り付ける際に重要となります。

ステムを取り付ける際は、コラム径とステムの直径を合わせないと取り付け自体ができません。

主に「25.4mm」「28.6mm」「31.6mm」「38.1mm」といったの規格があるので、フレームに合ったステムを選んでください。

ブレーキタイプ

フレーム単体だと見た目で使用するブレーキが「ディスク」か「リム」かを判断するのは難しいかもしれません。

ディスクとリムに互換性はないので、商品説明などをよく確認してどちらのブレーキシステムを採用しているか確認しましょう。

タイヤの対応幅

フレームによって対応するタイヤ幅が異なります。

最近のフレームなら比較的太めのタイヤを付けることを想定しているので、30Cなどのタイヤも使える可能性が高いです。

しかし、クラシックなクロモリフレームだと、フレームの設計が細めのタイヤを想定しているため、太めのタイヤが使えない可能性が高いです。

まとめ

ロードバイクのフレームを購入するときのチェックポイントを解説しました。

バラ完でパーツ選びなどを1から行う場合は、フレームの特性に合わせたパーツを選ばなければなりません。

また、今乗っているロードバイクから新しいフレームにパーツを移植する場合は、使っているパーツに合わせてフレームを選ぶ必要もあるでしょう。

ブランドやデザインだけでフレームを選んでしまうと、後々面倒なことも多いですし、パーツ選択の幅が狭くなる可能性もあります。

今回ご紹介したチェックポイントを把握した上で、フレームを買ってみてください。

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