内臓を強くしてパフォーマンスを上げる方法について
自転車ロードレースはエネルギーの消費が激しい競技の1つとしても知られています。
トッププロのレースだと1日に8,000Kcal以上の摂取が必要になるほど、食事がレースのパフォーマンスに大きな影響を与えます。当然ながら必要な食事を摂取するだけでは十分ではなく、体内で消化をしてエネルギーをして吸収しなければ意味がありません。
しかし、ハードな運動と膨大な食事量によって内臓が疲労してしまうと、走るのに必要なエネルギーを確保するのが難しくなってしまいます。
そのため、自転車ロードレースにおいてパフォーマンスを上げるためには「内臓を強くする」ことが必要不可欠です。
今回の記事では、内臓を強化してパフォーマンスを上げる方法について紹介していきます。
ハードなライドは内臓疲労を起こす
自転車ロードレースやトレーニングを通じてハードな運動を行うと、肉体だけでなく内臓も疲労します。
膨大なエネルギーを消化して吸収するだけでも内臓にかなりの負担がかかっているのですが、運動時には筋肉へ優先的に血液が長されるため、内臓への血流が減り疲れやすくなってしまいます。
また、自転車走行による振動も内臓にダメージを与えます。
内臓が疲労すると肉体・精神両方のだるさが生じますし、内臓の回復にエネルギーが使われるため、肉体の回復も遅れてしまいます。
内臓が弱いままだと、レースやトレーニングで内臓が疲労したままになってしまい、パフォーマンスも低下してしまうでしょう。
内臓を強くするメリット
内臓を強くすることで以下のようなメリットが得られます。
①消化吸収能力の向上で補給食を素早くエネルギーに変換できる
②長距離のライドや連日のトレーニングでも内臓が疲れにくい
ロードバイク乗りには必要不可欠な要素なのでチェックしてみてください。
消化吸収能力の向上で補給食を素早くエネルギーに変換できる
疲れにくい内臓を手に入れれば長距離を走っても消化吸収能力が落ちにくいので、摂取した補給食を素早くエネルギーに変換することができます。
勝負所でエネルギー切れが起きにくくなるので、レース中のパフォーマンスも上げられるでしょう。
長距離のライドや連日のトレーニングでも内臓が疲れにくい
激しい運動を繰り返して、大量の食事を摂っていても内臓が強ければ疲れにくいので、同じように食事を摂り続けることができます。
内臓が疲れて食欲がなくなることも防げるので、しっかりとエネルギーを補給して身体を回復させることができます。
内臓を強くするために摂取したい食べ物・栄養
内臓を強くするために摂取すべき食べ物や栄養素を紹介していきます。
どんな物を食事に取り入れるべきなのか、食べるタイミングなどにも注目してみてください。
タンパク質・糖質
タンパク質や糖質は身体全体を回復させるのに重要な栄養素なので、ライド後すぐに摂取するのがおすすめです。
プロテインなどで簡単にタンパク質を摂取するのもおすすめですし、バナナやあんこなど消化吸収が早いので向いています。
また、タンパク質の中でも内臓のエネルギー源になるグルタミンを摂取してみましょう。
食物繊維
食物繊維を摂取することで腸内環境を整えて便の排出をスムーズにしてくれます。
腸内細菌のエサにもなり、活動を活発にすることで消化吸収を促し、老廃物を排出して身体全体の疲労を取り除くこともできます。
発酵食品
発酵食品を食べると腸内を整えて消化吸収を高めることができます。
ヨーグルトやチーズ、キムチ、納豆、甘酒などを摂取して腸内環境を良好に保ちましょう。
炭酸水
炭酸水は便通を良くして消化を促進すると言われています。
二酸化炭素には胃の排出機能を高める効果があるため、食事と一緒に飲むことで消化を助けてくれます。
アリシン
アリシンは摂取することで消化を促進する効果がある栄養素です。
玉ねぎやニラ、ニンニクに多く含まれており、ビタミンB1(豚肉など)と一緒に摂取することでより高い効果が得られます。
内臓を強くするための生活習慣
内臓を強くするためには食生活だけでなく、生活習慣全体も整えていく必要があります。
ここでは、内臓を強化するための生活習慣を紹介します。
正しい姿勢で内臓の運動をスムーズにする
猫背など姿勢が悪い状態でいると内臓が下がってしまい運動能力が低下することで、消化がスムーズに行われなくなります。
栄養の吸収効率も落ちてしまうので、日常生活を綺麗な姿勢で過ごすことを意識してください。
定期的に内臓を休めるように心がける
日々のトレーニングなどで内臓にかなりの負担がかかっているので、意識的に内臓を休める日を設けてください。
消化に良い食事を心がけたり、半日程度のファスティングを行うというのもおすすめです。
お風呂やマッサージで血行を促進する
内臓の疲労を回復したり、機能を向上させたりするには血行を促進して、内臓に血流を多く送るのが重要です。
なので、お風呂に入ったり、マッサージやストレッチをしたりして血の巡りを良くしていきましょう。
まとめ
内臓を強化してパフォーマンスを上げる方法について紹介しました。
食べた物をエネルギーにして身体を動かしている以上、内臓を強くして消化吸収能力を高めれば確実にパフォーマンスは上がります。
ロングライド後に食欲が落ちる人やライドの翌日に身体のだるさが残っている人は、内臓が疲労している可能性があるので、今回の記事を参考に食生活や生活習慣を改善してみてください。