プロ選手のメンタルヘルスの保ち方を解説
日々強烈なプレッシャーの中で戦うことが強いられるトップアスリートの苦労を理解するのは難しいでしょう。
しかし、そういったトップアスリートが実践しているメンタルヘルスの保ち方は、私たちの生活にも参考になる部分がたくさんあります。
そこで今回はトップアスリートのメンタルヘルスの保ち方について解説していきます。
集中と休息のメリハリをつける
能力を高めたり、パフォーマンスを維持したりするために自分自身を追い込むことは非常に大切ですが、常に追い込んだ状態のままでいると心身に大きな負担となってしまいます。
集中モードばかりになってしまうと燃え尽きてしまうこともあり、逆にモチベーションの管理が難しくなってしまいます。
そのため、集中と休息の時間をメリハリをつけて確保することが大切です。
スポーツであれば強度の高いトレーニングを集中して行うのはもちろんですが、その後はしっかりと休んで次のトレーニングやレースに備えなければなりません。
また、トレーニング後の身体の状態に耳を傾けながら、集中と休息のバランスを見直してみるのもいいでしょう。
心を整える方法論を持っておく
メンタルヘルスを保つために心を整えるための決まった方法を身につけておくと便利です。
その場その場で思いついた方法を利用するのではなく、決まったアプローチを採用すればスムーズに切り替えることができるでしょう。
例えば、トップアスリートの考え方の1つに「ありのままを受け止める」というものがあります。
常に自分を含む世の中は変化し続けるという前提を持ちながら、変化に対して冷静に受けて止めて整理していくことで状況に適応し、メンタルヘルスを保つことができます。
物事がプラン通り進まなくても、このような考え方をしていればストレスを溜めずに次に進めるでしょう。
アクションワードを決める
アクションワードとは、日常生活全体における行動の指針となる言葉のことです。
特定の目標や人生の歩み方など、自分の指針になるような言葉を設定して、日々を過ごすことで目的を達成するためのポジティブな生活が送れるようになります。
何か悩み事ができた場合でも、アクションワードを設定しておけば立ち戻ることもできますし、困難な状況に対しても冷静さを欠くことなく、自分らしく取り組むことができるでしょう。
自分自身を奮い立たせ、変化の激しい世の中でも自分らしさを失わないためのアクションワードを胸に秘めて日々を送ってみてください。
ルーティンを作る
競技本番で精神的・肉体的に最高のパフォーマンスを発揮するために、トップアスリートは日常生活をルーティン化していると言われています。
ルーティンを作ることで精神状態を安定化させ、本番前の緊張感が高まる場面でも平常心を保つことができます。
さらに、生活にルーティンを用意して自動化させることで、別のことを考える余裕も生まれてくるでしょう。
日常生活のさまざまなことに掻き乱されず、競技のことに集中することもできます。
そして、何より重要なのが「厳格になりすぎない」ということです。
ルーティンを設定すると、どうしてもルーティン通りに生活しないと気が済まないという人もいますが「できないときはしょうがない」ぐらいの心構えでなければ無理なく続けるのは難しいでしょう。
適度な緩さを持ちつつもメンタルを安定させるための習慣を取り入れてみてください。
まとめ
トップアスリートは普通の人よりも強烈な重圧の中で戦っているため、人一倍メンタルヘルスに関する意識を高く持っています。
心を整えるための考え方や行動の引き出しを知っているだけでも、さまざまなヒントが得られるかもしれません。
明日からでもすぐにできる簡単なものも多いので、今回ご紹介した方法を参考にしてメンタルヘルスを保ってみてください。