リムブレーキ車をディスク化するには?必要なパーツやカスタマイズのポイントは?
ここ数年でディスクブレーキ車がリムブレーキ車を追い抜いて、一気に普及してきましたよね。
長年リムブレーキ車に乗っているライダーの方は「そろそろディスク車に買い替えか?」とお悩みかもしれません。
しかし、ポンと完成車を購入するのはなかなか難しいですよね。
そんな中で「リムブレーキ車をディスク化することはできるのか?」という疑問が思い浮かんだかもしれません。
そこで今回はリムブレーキ車をディスク化することはできるのかについて解説していきます。
リムブレーキ車をディスク化することは…「できないことはない」
結論からいうとリムブレーキ車を無理やりディスク化することはできますが、あまりおすすめの方法ではありません。
理由としては、フォークの交換が必要となりますし、フレームにディスクブレーキの台座を後付けするのは強度面で問題が出やすいです。
ディスクローターやホイールなど各種パーツや工賃などの費用もそれなりにかかるので、中途半端なものを作り上げるぐらいなら、ディスク対応の完成車を購入した方がいいといえます。
しかし、そんな身も蓋もない結論だと面白くないので、リムブレーキをディスク化する方法については一応見ていきましょう。
リムブレーキ車をディスク化する方法
リムブレーキ車をディスク化する方法について解説します。
必要なパーツについてチェックしてみてください。
ディスク化するために必要なパーツとしては以下の通りです。
・ディスクブレーキキャリパー
・ディスクブレーキローター
・ディスク化アダプタ(リア用)
・新しいフォーク(ディスク対応)
・新しいホイール(ディスク対応)
ディスク化しようと思ったら、結構な数のパーツを用意しなければなりません。
ブレーキ周りのパーツは当然ですが、ホイールについてもリム車とディスク車で仕様が異なるので、新しいものが必要です。
また、フォークも新しくしなければなりませんし、フレームを流用する場合には、リアエンドにディスクキャリパーを取り付けるためのアダプタを用意しなければなりません。
これらのパーツを用意して組み立てれば、一応ディスク化は可能なのですが、パーツ同士の整合性を保ちながらカスタマイズするためにはかなりの経験が必要です。
プロの整備士でも依頼を断る可能性が高いほど難しい作業にもなるので、見よう見まねでやるのは控えた方がいいでしょう。
リムブレーキ車をディスク化するときのポイント
リムブレーキをディスク化するときのポイントについて解説します。
【リムブレーキ車をディスク化するときのポイント】
①ディスクブレーキ台座があるフレーム/フォークを使う
②ホイールとフレーム・フォークの互換性を確認する
③油圧ブレーキを使うならSTIレバーの交換も必要
パーツを揃える際に意識すべき点を確認していきましょう。
ディスクブレーキ台座があるフレーム/フォークを使う
ディスク化するために用意するフォークやフレームには、ディスクブレーキキャリパーが取り付けられる台座が取り付けられるものが必要です。
フォークについてはディスク専用のものを中古ショップなどで手に入れることができますが、フレームも交換となるともはや買い替えレベルになってしまうでしょう。
フレームをそのまま流用する場合には、リアエンドに台座を取り付けるためのアダプタをセットする必要がありますが、強度的な問題もでやすいので注意が必要です。
ホイールとフレーム・フォークの互換性を確認する
ディスクブレーキ対応のホイールを用意する場合には、フロント・リア共にフォークやフレームとの互換性を確認してください。
スルーアクスルの仕様やエンド幅を確認して、対応したものを選ばなければなりません。
油圧ブレーキを使うならSTIレバーの交換も必要
ここまで紹介したディスク化の方法はワイヤーを使った機械式ディスクへのカスタマイズ方法です。
油圧式のディスクブレーキを導入するためには、STIレバーについても交換しなければなりません。
油圧ブレーキ用のオイルや専用のホースも購入する必要があるため余計に費用がかかってしまいます。
まとめ
リムブレーキ車をディスク化することはできるのか?について解説しました。
色々検討してみましたが、やはりディスクブレーキ車が欲しいなら大人しく新車に買い替える方が無難なようですね。
グレードによっては格安で購入できるディスク車もあるので、無理にディスク化を考えるぐらいだったら、最新のディスク対応ロードバイクを買った方がいいでしょう。