クランク長を決める方法を解説!スタイルに合わせてクランク長を変えてみよう!
自分の体格や走りのスタイルに応じて細かいパーツなどをカスタマイズすることで、自分だけのロードバイクを仕上げることができます。
サドルの高さやステムの長さなど、フィッティングを行う上でよく調整するパーツはありますが、「クランク長」について考えたことがある人は少ないかもしれません。
しかし、ロードバイクの推進力を生むパーツでもあるクランクを自分に合ったものに変えるというのは非常に重要な作業です。
そこで今回はクランク長を決める方法について解説していきます。
クランク長とは?
クランク長は、クランクの軸からペダルの軸までの長さを指すものです。
パーツによってクランク長が異なっており、一般的なクランク長でもある170mmを基準に25mm間隔でラインナップされています。
クランクはペダルに加わった力を推進力に変換するための重要な役割がありますし、長さによって足を動かす円の大きさも変わってくるため、筋肉や関節にも影響を与えます。
クランク長が合わないことのデメリット
クランク長が合わないと脚の筋肉や股関節などに大きな負担を与えてしまいます。
例えば、クランク長が長すぎると、ペダルを回す円が大きくなるため、膝が上がりすぎて股関節に負担がかかってしまいます。
ペダルに合わせるためにサドルを下げると前傾姿勢も取りにくくなるでしょう。
ペダルを回すために効率的な身体の使い方もできなくなるでしょう。
クランク長の違いについて解説
クランクの長短によって得られる効果が異なります。
大前提として身体のサイズに合うクランク長を選ぶことが大事ですが、それを基準にスタイルに合わせた選択をしてみましょう。
長いクランクのメリット
クランク長が長いとテコの原理を利用することで、ペダルに強い力を伝えることができます。
トルクを意識した力強い走りができるので、体格の大きいパワー系に向いた選択と言えるでしょう。
短いクランクのデメリット
クランク長が短いとペダルを回すための軌道がコンパクトになるので脚全体への負担を減らすことができます。
前傾姿勢も取りやすくケイデンスを意識した走りがしやすくなるので、ヒルクライムなどでケイデンスを維持した走りがしたい方におすすめです。
クランク長の決め方
では、ここまでの内容を踏まえた上でクランク長の決め方について解説していきます。
順序としては、基準になる長さを決めた上で微調整をしていくという方向で決めていきましょう。
簡単に決めるなら身長の1/10を基準にする
シンプルな方法でクランク長を決めるのであれば「身長の1/10」という基準を使ってください。
大まかな決め方ではありますが、初心者の方にとっては使いやすい目安と言えるでしょう。
より正確に決めるための計算式
身長だけだと脚の長さを考慮に入れていないので、より正確に決めたい方は以下の計算式を使ってみてください。
「股下(cm)×1.25+65mm」
この計算式であれば脚の長さを基準にクランク長を決めることができます。
スタイルに応じて長さを調整する
上記の方法でクランク長を決めたらしばらくの間走ってみましょう。
その上で「もっとケイデンスを意識して走りたい」「トルクをかけて走りたい」といった要望に合わせて、クランク長を微調整するといいでしょう。
ただし、変えるべきなのはクランク長だけではなく、サドルやハンドルなど複合的な要素が絡むので、安易な変更はしないのがおすすめです。
まとめ
クランク長を決める方法について解説しました。
身長や体格、走り方に合わせて最適なクランク長に変えることで、より効率的な走りを手に入れることができます。
身体への負担を減らしながら、より効率的なペダリングを目指したい場合は、クランク長の調整を検討してみてください。